納涼たてもの探訪。③ -江戸東京たてもの園-
つづきました、最終章です。
高橋是清邸
西から東へ行くタイミングでゴロゴロと鳴っていた雷雲が到着したようで、雨宿りも兼ねて2.26の現場にもなった高橋是清邸へ行きました。
いままで見てきた建物も充分洗練されているのですが、この邸宅は隅々まで凝っていて、それでいてくどくなく…。端的に言えば、わたし好みでした。
複数の建物で畳の張替えがなされているようで、い草のいい香りがしました。
2階にあがるとまた別の美しさが…
明治時代のままのガラスがまた綺麗なモザイク画をつくっています。
松竹梅の透かし彫りがなされた欄間。
江戸東京たてもの園は建築物を歴史遺産として保存・展示し、次代に継承することを目指してつくられました。
各所にガイドさんがおり、建物の概要解説から見落としがちな装飾や込められた意味、家主や職人の凝った工夫を教えてくれます。
この格子状に組まれた木材も竣工・移築当時は無かったもので、鬼瓦の重量による耐震性の不足から追加されたものだそうです。その際も、建物の雰囲気を壊さないよう配慮し、この廊下に面した欄間と同じデザインで追加されました。
今回、お昼を過ぎてからの入園もあっていくつかの建物を見ることが出来ませんでした。また改修中の建物もありました。
園内には飲食施設もあり、朝から行っても時間を持て余すことはないでしょう。
また是非行きたいですね。